ぼくは眠れない/解縛
ここ何ヶ月か、寝る前の30分、読書を習慣にしています。
一日一冊読む活字中毒だった独身時代ほどではないにせよ、
大体、週に2冊ペースは保っている感じ。
小説、エッセイ、金融、旅行関係等、相変わらず乱読です。

その中でも「知らなかった!」と衝撃を受けたのが
椎名誠さんと小島慶子さんのエッセイ。

椎名誠「ぼくは眠れない」
小島慶子「解縛」

私の勝手なイメージでいうと
椎名誠さんといえば、「アウトドアが好きな陽気なおじさん」、
小島慶子さんといえば「ラジオの女王、サバサバしたお姉さん」、
どちらも多分野に才能あふれたお二人です。

そんな二人が
椎名誠さんは「不眠症」
小島慶子さんは「摂食障害・不安障害」
という、深刻な悩みを抱えていたとは、存じ上げませんでした。

人には人の数だけ、さまざまな悩みがあるんだなあ・・・
と、今更ながらしみじみと考える良い機会になりました。

一見元気そうに見えても、その裏ではその人なりの苦しみがあるかもしれない。
主観的なものの見方はどうしても偏りがちです。
なかなか難しいことだと分かってはいるけれど、
不用意な発言で人を傷つけないようにしたいと思いました。

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| | 20:31 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
初秋の読書
今年の東京は、お盆を過ぎてから一気に涼しくなりました。
秋の気配がこんなに早く訪れるのは、ここ10年でも珍しいのではないかしら?

秋は好きな季節。少し肌寒くて。
くっついている愛犬の暖かい体温が伝わってきて、心地よい。

夫がお風呂に入っている時間や、眠る前の少しの時間を使って、
久しぶりに本に没頭しています。
昔みたいに一日一冊、というペースは今では難しくなったけれど、
一週間で二冊ぐらいは読めるようになりました。
軽くて使いやすいブックライトが欲しい今日この頃。何かいいのないかなー。

ここ最近で面白かった本。

・一の糸(有吉佐和子)

文楽の三味線弾きに惹かれた女性の、関東大震災、戦争を経ての波乱万丈な一代記。
これは男性よりも女性に読んでほしい本。
昔に比べれば、現代の女性はなんと恵まれていることだろう。
時代が変わったといえばそれまでだが、現代よりも昔のほうが、
女の覚悟、というものを強く問われているような気がする。
主人公の茜の生き様も美しいが、その母世喜の気丈な姿、娘を想う気持ちに涙が出た。

・フランシス子へ(吉本隆明)

よしもとばななさんの父、吉本隆明氏が亡くなったのが2012年。
この本は吉本氏が亡くなる三か月前のインタビューのまとめ。
フランシス子とは飼っていた愛猫の名前。
序〜中盤は猫の話が中心で私としては若干中だるみしたのですが、
後半に出てくるこの一言に目を覚まさせられた。

ただ、このごろよく思うのは、何か中間にあることを省いているんじゃないか。

何か大事なものかそうじゃないか、それもよくわからんのだけれど、本当は中間に何かあるのに、
原因と結果をすぐに結びつけるっていう今の考え方は自分も含めて本当じゃないなって思います。

何かを抜かして原因と結果をすぐに結びつけて、それで解決だって思おうとしてるけど、それはちがうんじゃないかって。


この一言を得ることができただけでも、この本を読んだ価値があったと思います。

・荒野(桜庭一樹)

荒野ってのは、女の子の名前。
その女の子が12歳、14歳、16歳に至るまで一冊ずつまとめてある三部作なんだけど、
思春期の不安定な感じ、性に対する恐れ、恋に臆病な気持ち・・・
世界観が、まあ、可愛いのね。
青春小説っていいよねえ。なにかを想い出してキュンとする気持ち。
感受性が柔らかく敏感だった思春期に引き戻される小説でした。
我ながら歳取ったなあと思ったわ。

 
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評価:
有吉 佐和子
新潮社
¥ 853
(2007-11-28)

評価:
吉本 隆明
講談社
¥ 1,296
(2013-03-09)

| | 19:47 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
模倣の殺意
久しぶりにテンポの良い小説を読みました、「模倣の殺意」。

帯には

「これはすごい!」
しかしこの本に関しては多くを語れません。
驚きたい方はぜひ手に取ってみてください。
※注意!解説は先に読まないでください!!

と書いてあり、「ほんとかーーー?」と半分疑いつつ、手に取ったこの本。

なぜこんなに疑心暗鬼になっているかというと、
一週間前、同じように本の帯の惹句に騙され、
デイヴィッド・ゴードンの「二流小説家」を読んで、
もう二度と本の帯は信用すまい・・・と深く反省したからなのです(笑)

でもね、この「模倣の殺意」は面白かったですよ。 何が良かったかというと、
二時間ぐらいでササッと読めて、 読者を上手にミスリードさせ、
最後には「ああ!やられた!!」としっかり驚かせてくれるところ。
一章毎に、次々と新しい情報が入り容疑者が変わってゆく展開の早さ。

そして、難解すぎる独りよがりのトリックとかは出てこない。
シンプルなのに(だからこそ)、しっかり驚かせてくれる。

そこが一番、好ましく思えました。

読み終えてみれば、「模倣の殺意」というこの題名も秀逸だなぁと。
この本の題名、何回か変わっているようで「新人賞殺人事件」が広く有名なようですが、
内容から考えると「模倣の殺意」のほうが、
読了後に題名の意味を考えると二度美味しいので、合っているんじゃないかな。

あとね、エラリー・クイーンの「読者への挑戦状」を彷彿とさせる、
「第四部 真相」に添えられた一文。
ひっさしぶりに「くぅぅぅ!!」ってゾクゾク、ワクワクしましたよ。
これは実際に読んで体験してほしいので、ここには書かないでおきますが。

なにせ1972年の作品ですから、
人によっては、「古すぎる!」とか思うかもしれませんが、私は好きですね。

たまには本の帯にも騙されてみるもんです。なんてね。

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| | 23:28 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
とりぱん
私がよく読むブログは幾つかあるけれど、
複数の方がこの漫画を取り上げていたので、気になってはいた。

なんとなく、絵や題名から察するに、ほのぼの系なんだろなー・・・と思っていたので、
実際に読んでみてこんなに驚くことになるとは予想していなかった漫画、
それが「とりぱん」。

驚いた理由が大変個人的なことなのでお恥ずかしいのですが、
えーとね、この漫画、実家のすぐ傍が舞台でした(笑)

正確に言うと、この漫画に出てくる「T松の池(=高松の池)」の近所の
盛岡第三高校に私は通っていたのでした。丁度、歩いて10分位?
当時私は陸上部のマネージャーをやっていたので、
部活で選手の皆さんがこのT松の池の周りをぐるぐる走ってる間、
タイムをとりつつ、他のマネージャーと馬鹿話しつつ、白鳥とか、鴨とか見ていました。
平和な光景だ。

そんな場所が漫画になってるとは、・・・懐かしい〜。
ぐああ〜。懐かしすぎる〜!と、ベッドで、ゴロゴロ転がりながら読みました。

今になって思うと、白鳥って珍しいものだったのね。
当時は白鳥が飛来してきても、「ああ、冬になったな」としか思っていなかったのだから、慣れというのは恐ろしい(笑)

桜の季節がGWにぶつかることや、台風に縁が薄いということ、
冷蔵庫はただの棚というくだり、 「ああ〜、あるある!」と思うところがいっぱいで、
北東北ならではの「当たり前」がこうやって漫画のネタになっているとは。

というわけで、この漫画、「帰省気分を味わう漫画」として大変役に立っております。
次はいつ帰ろうかな。

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| | 12:00 | comments(2) | trackbacks(1) | pookmark |
東京時代MAP-大江戸編

入院中の社員さんにお見舞いとして買った本。

面会の人数が限られているので、お見舞いに行く人に何か一緒に持って行ってもらおう、と部内で話がまとまり、購入しました。食物持ち込み不可とのことで、本に決定。
会社に持って行って「これにしようと思うんです」と言ったら
社員の皆様に大反響。みんなでキャッキャ言ってて面白かった(笑)
やっぱり年配のオジサマはこういうの好きねー☆

この本、江戸時代の地図に、現代の地図を重ねて見られるもの。
現代の地図は半透明になっているので、
たとえば東京駅のある場所に昔は何があったのか、などを如実に知ることができます。

「うちの会社の場所は昔どなたが保有していたのかな?」とか
「私のお家は昔、何があった場所だったのかしら」などなど、見ていて飽きない本。

長期入院中の社員さんに、最初は写真集とかいいかなと思ったりもしたけど、
「実際に見てみたい風景だけど、外に出られない自分」を意識してしまうかなーと思って、写真集はやめました。
私も入院したことあるけど、入院中はネガティブな方向に気持ちが傾きがちだし。
それだったら「知っている場所の歴史に一瞬でもタイムスリップできる」ほうが
浪漫があっていいかなーと思って。

案の定、差し上げたら
「これ欲しかったんだよー!第一弾の京都は持っていたけど、江戸のはまだ買ってなかったんだ」と大変喜んでくださったそうで、
ああ、良かった、と皆でほっこりしたのでした。

少しでも早く快方に向かいますように。


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