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模倣の殺意
久しぶりにテンポの良い小説を読みました、「模倣の殺意」。

帯には

「これはすごい!」
しかしこの本に関しては多くを語れません。
驚きたい方はぜひ手に取ってみてください。
※注意!解説は先に読まないでください!!

と書いてあり、「ほんとかーーー?」と半分疑いつつ、手に取ったこの本。

なぜこんなに疑心暗鬼になっているかというと、
一週間前、同じように本の帯の惹句に騙され、
デイヴィッド・ゴードンの「二流小説家」を読んで、
もう二度と本の帯は信用すまい・・・と深く反省したからなのです(笑)

でもね、この「模倣の殺意」は面白かったですよ。 何が良かったかというと、
二時間ぐらいでササッと読めて、 読者を上手にミスリードさせ、
最後には「ああ!やられた!!」としっかり驚かせてくれるところ。
一章毎に、次々と新しい情報が入り容疑者が変わってゆく展開の早さ。

そして、難解すぎる独りよがりのトリックとかは出てこない。
シンプルなのに(だからこそ)、しっかり驚かせてくれる。

そこが一番、好ましく思えました。

読み終えてみれば、「模倣の殺意」というこの題名も秀逸だなぁと。
この本の題名、何回か変わっているようで「新人賞殺人事件」が広く有名なようですが、
内容から考えると「模倣の殺意」のほうが、
読了後に題名の意味を考えると二度美味しいので、合っているんじゃないかな。

あとね、エラリー・クイーンの「読者への挑戦状」を彷彿とさせる、
「第四部 真相」に添えられた一文。
ひっさしぶりに「くぅぅぅ!!」ってゾクゾク、ワクワクしましたよ。
これは実際に読んで体験してほしいので、ここには書かないでおきますが。

なにせ1972年の作品ですから、
人によっては、「古すぎる!」とか思うかもしれませんが、私は好きですね。

たまには本の帯にも騙されてみるもんです。なんてね。

JUGEMテーマ:読書
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